経験を伝えたい

自衛隊、ニート、浪人、大学、起業、挫折、趣味など自分の経験したことを書いていきたいと思います。

堀江貴文氏が獄中で号泣した本『トンビ』 

この本との出会い

今回は重松清さんの『トンビ』紹介したいと思います。

 

 

 

どこでこのほんと出会ったかというとホリエモンの『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』と『ゼロ』を読んでいた時に

 

 

 

刑務所に収監されていた時に、僕は1000冊にも及ぶ本を読んだ。

その中でも、僕がもっとも感動した小説は何か?これはまあ違いなく、重松清さんの『トンビ』である

 

 

 

と、この二冊の本でも話題にあげていたのでアマゾンで即買いしました。 

 

   

 

 

 

トンビのあらすじ

とんび (角川文庫)

とんび (角川文庫)

 

 

 

 

舞台は瀬戸内海に面した広島県備後市。高度経済成長時代の1962年(昭和37年)、運送会社に勤務する28歳のヤスは愛妻・美佐子の間に息子・アキラが誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。美佐子とともにアキラの成長を見守り、幸せな日々を過ごしていたが、ある日、ヤスが連れて行った仕事場でアキラを庇った美佐子が事故死してしまう。ヤスはその日から幼くして父親に捨てられた悲しみと美佐子を亡くした後悔を乗り越えながら、アキラを不器用ながら真っ直ぐに育てていく。

 

 

 

 

登場人物

 

ヤスさん(市川安男

主人公。美佐子の夫でアキラの父。

妻がなくなった後シングルファザーとして不器用ながらもアキラを優しくまっすぐ育てることになる

 

 

美佐子さん

ヤスの妻、アキラをの目の前でかばうようにして木箱の下敷きになり亡くなる

 

 

アキラ

不器用な父親と周りの愛情を受け『トンビが鷹を生んだ』と称されるほど優秀に育ち、高校卒業後は地元を離れ早稲田大学へ進学する

 

 

照雲(しょううん)

ヤスさんの幼なじみ。

 

 

海雲(かいうん)

照雲の父で住職。

 

 

 

感想

今まで本を読んで泣いたことがなかったけど本当に感動した。

 

まだ読んでいない人がいたら心に残る一冊になると思うのでぜひ読んでいただきたいです。また勝手な考えですがこれは映画化したそうなんですけど重松さんの言葉や自分の感情を照らし合わせながら読んでいただきたいので本で読むことをお勧めします。

 

 

この物語はアキラの周りの人とのやりとりも泣けるところが多く

私は次の海雲のセリフが心に残っています。

 

 

 

アキラ、お前は母ちゃんがおらん

 

ほいでも背中が寒うくてかなわんときは、

こげんしてみんなで温めてやる。

お前が風邪をひかんように、みんなで背中を温めちゃる。

 

ずーっと、ずーっと、そうしちゃるよ。

 

ええか、「さびしい」という言葉はじゃの、「寒しい」から来た言葉じゃ。

「さむしい」が「さびしい」「さみしい」に変わっていったんじゃ。

 

じゃけん、背中が寒うないお前は、

さびしゅうじゃない。

 

のう、お前には母ちゃんがおらん代わりに、

背中を温めてくれるものがぎょうさんおるんじゃ、

それを忘れるなや、のう、アキラ....

 

 

 

これを読んだ時にこころがあったかくなり、アキラじゃないけど自分の周りにも温めてくれる人たくさんいるなぁと暖かい気持ちになりました 、それにしてもいいこと言うわ!

 

 

ヤスさんの不器用さがグッときたシーン

ヤスさんのほんと不器用だけどいいシーンがあります。

ヤスさん行きつけの小料理屋のママには実は康子と言う子供がいて、結婚を控えた泰子が小料理屋のママに会いに来ました。

 

その帰り道で、不器用で優しい言葉など、面と向かって話せないヤスが最後に泰子さんに

 

 

 

「幸せになりんさい。金持ちにならんでもええ、偉い人にならんでもええ。

 

今日1日が幸せだったと思えるような毎日を送りんさい。親が子供に思うことはみんな同じじゃ、それだけなんじゃ」

 

 

本を読めばわかりますが、あの不器用なヤスさんのこの言葉は心に響きました。

 

 

まとめ

この本は登場人物の感情が重松さんの巧みな言葉で表されており何度も心に響きます。

 

意地っ張りで素直になれなくて悪態をついてしまうヤスさんだけどいっぱいの愛情が溢れています。そんな不器用なヤスさんに自分を重ねた人も少なくないと思います。

 

最初は堀江さんがお勧めしていたから読んで見ようとミーハーな感じでしたが、読み終えると忘れられない一冊になりました。

ぜひ読んでみてくだい。